ウソツキ忍者の独断と偏見に基づく感想・考察

読んだ本や、見たアニメについての感想

読書感想(科学)

共生と性―――『ミトコンドリアの謎』を読んで

ミトコンドリアの発見や機能や構造について書かれた本。 著者は河野重行(分子細胞学者)。 講談社現代新書。 1999年第1刷。 ミトコンドリアについて ミトコンドリアの特徴 ミトコンドリアの形状 ミトコンドリアの構造 外呼吸と内呼吸 呼吸によって作られる…

物理学の発展―――『人物で語る物理入門(下)』を読んで

物理学に寄与してきた人物を取り上げながら科学の発展を見ていく本。 著者は米沢富美子(理学博士)。 岩波新書。 2005年第1刷。 一般相対性理論 マックス・プランク(1858~1947) 光電効果 ブラウン運動 ジャン・ぺラン マリアン・フォン・スモルコフスキ…

物理学の発展―――『人物で語る物理入門(上)』を読んで

物理学に寄与してきた人物を取り上げながら科学の発展を見ていく本。 著者は米沢富美子(理学博士)。 岩波新書。 2005年第1刷。 近代科学へ向けて タレス(前580頃盛年) ピタゴラス(前570頃~前498頃) デモクリトス(前460頃~前370頃) プラトン(前428…

生きるために死ぬ?―――『アポトーシスとは何か』を読んで

遺伝子にプログラムされた細胞の自死についての本。 著者は田沼靖一(薬学博士)。 講談社現代新書。 1996年第1刷。 1.細胞の自殺(アポトーシス)とは 1.簡単にいうと 2.アポトーシス 3.ネクローシス 4.アポビオーシス 2.細胞の自殺(アポトーシス)にどん…

生物時計とは?―――『時間の分子生物学』を読んで

生物時計の仕組みを遺伝子などの分子レベルで分析した本。 著者は粂和彦(分子生物学者)。 講談社現代新書。 2003年、第1刷。 1.共通の生物時計 2.サーカディアン・リズム(概日周期) 3.生物時計の4条件 1.自律的に動くこと 2.外から調整できること 3.周期…

進化は変異と淘汰だけじゃない?―――『生物は重力が進化させた』を読んで

重力と関わる生体力学的な作用が進化を促したという本。 著者は西原克成(医学博士)。 講談社ブルーバックス。 1.ネオ・ダーウィニズムと用不用 1.全てを同列に扱わない 2.ネオ・ダーウィニズム 3.サザエの角 4.ラマルクの「用不用の法則」 2.進化 1.脊椎動…

100%正しいことなんてない?―――『99.9%は仮説』を読んで

科学も含め、全ては仮説であるということを述べた本。 著者は竹内薫(科学作家)。 光文社新書。 1.科学理論も仮説 1.飛行機はなぜ飛ぶ? 2.その他の仮説 3.科学も1つの見方 2.仮説とデータ 1.仮説=枠組み 2.データ改竄でノーベル賞 3.仮説はくつがえる 1.…

相対論?対称性?―――『アインシュタインの発想』を読んで

相対性理論を自然法則の対称性に関する理論として考えている本。 著者は小野健一(理学博士)。 講談社現代新書。 (私の頭が悪いせいで)理解できなかった 対称性 鏡像変換 回転に対する不変性 変換の積と対称群 質量とエネルギーは同じ エネルギー保存則 …

進化に目的はあるか?―――『生命と記憶のパラドックス』を読んで③

生命と記憶にまつわる66個の面白い小話を取り上げた本。 著者は福岡伸一(分子生物学者)。 文春文庫。 うまく出来ている身体 スーパー耐性菌 虫たちはなぜ光に集まってくるのか 「懐かしさ」と「切なさ」 寒さを耐えたから咲く うまく出来ている身体 ヒトの…

DNAで全てが分かるか?―――『生命と記憶のパラドックス』を読んで②

生命と記憶にまつわる66個の面白い小話を取り上げた本。 著者は福岡伸一(分子生物学者)。 文春文庫。 DNA鑑定で示されるもの 遭難したら、どれくらい生きられるか(体重50キロ、体脂肪率20%として) まずは生物学的な観点から 実際は 遭難して生き延びた…

自然への私達の見方は正しいか?―――『生命と記憶のパラドックス』を読んで①

生命と記憶にまつわる66個の面白い小話を取り上げた本。 著者は福岡伸一(分子生物学者)。 文春文庫。 66個の話すべて紹介するのは大変なので、その中から興味をそそられたものを取り上げて感想を書いていく。 花のコミュニケーション ミツバチの死 ゴロ合…

人類は核を正しく扱えるのか?―――『核兵器のしくみ』を読んで

タイトルの通り核兵器がどのようなしくみで出来てるかの本。 著者は山田克哉(理論物理学者)。 講談社現代新書。 核分裂 核子 電荷 電磁波 アルファ線 ベータ線 ガンマ線 中性子線 放射能と放射線 原子炉 核融合 核分裂 原発も原爆も「核分裂連鎖反応」とい…