ウソツキ忍者の独断と偏見に基づく感想・考察

読んだ本や、見たアニメについての感想

読書感想(歴史)

神聖な処刑から忌むべき刑罰へ―――『刑吏の社会史』を読んで

中世ヨーロッパの影である刑吏などの賤民の生活に踏み込んだ本。 著者は阿部謹也(歴史学者)。 中公新書。 1978年初版。 賤民 名誉を持たない人々 出産と埋葬 特権 神聖な儀式から賤民の仕事へ 処刑は神聖な儀式 血縁者による復讐 転換についての諸説 刑罰…

昔の死体の扱い方は?―――『大江戸死体考』を読んで

江戸時代の刑吏と死体の扱われ方についての本。 著者は氏家幹人(日本近世史家)。 平凡社新書。 1.私達と死体との距離感 1.身体の展示会 2.すぐこそにある死体 3.検使マニュアル 2.山田浅右衛門 1.様斬(ためしぎり) 2.変化する気風 3.試し斬りの専門家 4.…