ウソツキ忍者の独断と偏見に基づく感想・考察

読んだ本や、見たアニメについての感想

生命記憶とは?―――『胎児の世界』を読んで

進化の流れの中で受け継がれてきた「生命記憶」についての本。
著者は三木成夫(医学博士)。
中公新書
1983年初版。





この本は、今の私の読解力ではまとめきれなかったので感想だけ書く。


感想

解剖学や発生学の知見から「個体発生は系統発生を短縮して繰り返す」というヘッケルの反復説を完全に正しいものとは認めていないものの、進化の道筋の面影は見いだせるということを言っているのかな(多分)といった印象を受けた。
1歩まちがえると神秘主義に転がってしまいそうな危なっかしい話をしているような部分もあった気もするが、著者はそのようなつもりで話しているわけではないと思う。
私に解剖学と発生学の知識が足りないことと、この本を読むに当たっての必要な姿勢というか心構えみないなものが出来てなかったのだと思う。どう読めばいいか困ってしまった。
しばらくは本棚で寝かせておいて、機が熟してからまた挑戦してみようと思う。